病院長挨拶
上天草市立上天草総合病院は、昭和39年の龍
ヶ岳町立上天草総合病院設立から数えて54年の
歴史があります。地域に育てられながら,上天草
地域の病院としての役割を果たしてきました。
健康管理センター・老人保健施設・訪問看護ス
テーション・在宅介護支援センター・居宅介護支
援センター・歯科保健センター・看護専門学校を
併設しており、疾病予防・急性期治療・回復期医
療・慢性期療養医療・在宅医療・介護支援までの 病院長 脇田富雄
上天草地域の地域包括ケアの中心的な役割を担っております。また、松島
町国保診療所も運営しており,地域に密着した地域医療を地域住民に提供
できる医療機関であると思います。
当院は、これまで上天草地域の中核病院として「信頼される地域医療」
を病院理念に掲げ,地域医療に取り組んできました。
病院の基本方針として,
患者様中心の医療をめざします
地域に根差した心温かな医療を提供します
患者様に快適で安全・安心な医療を提供します
退院後も安心して療養できる病院をめざします
自己研鑽に努め,医療水準の向上に励みます
健全な病院経営をめざします
を掲げ、地域住民のための医療を提供することに努めています。
本年度は常勤医師が昨年度より3名増え(小児科医,外科医、循環器科
医),さらに住民に信頼される地域医療を提供できるようになるものと思
います。上天草地域は、都市部と比べ、少子高齢化が20年進んでいると
言われています。また,高齢者は単一の疾患だけでなく複数の疾患を合
併していることが多く、多職種協働でチーム医療を提供することが必要と
なります。したがって,マンパワー不足をチームで補い,信頼に足る医療
を提供できるように心がけています。
当院は上天草地域唯一の急性期病院であり,様々な救急疾患に対して,
対応していますが,常勤医が不在の脳神経外科、心臓血管外科などに関し
ては,高度医療機関と連携体制を整え、紹介できる体制をとっています。
併設する老人保健施設「きららの里」では家庭復帰を目指して介護・
リハビリの提供を行い、通所リハも提供しております。住み慣れた自分
の家で安心して過ごせるように,在宅に向けた機能回復の目的や在宅患
者の緊急時受け入れも可能な地域包括ケア病棟を運営し、地域完結型の
医療を実践しております。病院退院後老人保健施設からの家庭復帰後は,
訪問看護や訪問診療,在宅医療などで支援を行い,退院後も安心して療養
できるように努めています.また、健康管理センターでは健診予防事業を
行い、地域住民の健康・疾病予防に貢献しています。
さらに,当院は災害拠点病院であり、災害早期に被災地で医療活動をす
るために専門的訓練を受けた災害派遣医療チームであるDMAT
(Japan Disaster Medical Assistance Team)が2チームあり、災害時に
派遣できるように対応しています。
今後も病院理念である「信頼される地域医療」のもとに職員一丸となっ
て取り組んでいきたいと思います。